「この虫だらけの世界」(This Wormy World)と、1946年にNorman Stollが米国寄生虫学者連盟の会長講演で形容した世界は一変し、そこに棲む寄生虫が起こす病気は、もはや顧みられなくなっている。すなわちNeglected Diseasesと呼ばれる疾病群に、多くの寄生虫症は属することになり、そのような病気に興味を持つ“寄生虫学者”達は、秋葉原の“オタク”らよりもさらにエキセントリックな集団になり始めている。この集団内の個体数は600と減少し、北海道のヒグマの数より少ない。いわゆる“絶滅危惧種”への登録が必要で、何らかの保護活動が必要なspeciesである。
そこで、その活動の一環として(?)、基礎医学系の寄生虫学者と、寄生虫および寄生虫症に興味をもつ臨床医家の有志が集まり、“寄生虫感染の基礎と臨床の接点を探る”ことを目的として(すなわち、自らの生き残りをかけて!)、1990年2月に『臨床寄生虫研究会』が発足し、1997年の第7回大会から『日本臨床寄生虫学会』と “発展的に!”名称を変更し、この度、第28回大会を開催させていただくこととなった。
本学会大会は、現在、寄生虫疾患の臨床に特化した学術集会へと進化し、寄生虫疾患をあらゆる側面から深く掘り下げて、多くの先生方に発表・討論を戴く事を主眼においている。一日中ゆっくりと深く椅子に腰をかけて一連の発表に傾聴されたい。もはや寄生虫への感情移入と同一化現象がおき、自分が宿主側の立場にいることを忘れるトランス状態を経験できる。
臨床寄生虫学への風向きも良くなってきた。グローバル化が進む現在、寄生虫疾患の世界的拡散に注意を払う必要が起きている。寄生虫がゾンビの様に生き返って、世界に感染拡大し始めているのだ。特にわが国は、2020年には東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、それまでにインバウンドの旅行者が3,000万人に達する見込みもある。「臨床寄生虫学の全盛期を迎える予感」がする・・・・・。
いまこそわが国での寄生虫疾患の症例報告・検討を中心とする本学会の重要性を示して行きたいと考えています。是非、皆様の大会へのご参加を期待しています!
第28回日本臨床寄生虫学会大会 大会長 狩野 繁之
第28回日本臨床寄生虫学会大会は、お蔭さまをもちまして成功裡に終了いたしました。
沢山のご参加、ご協力をいただきました多くの皆様に心から感謝申しあげます。
演題募集期間、4月23日(日)まで延長いたしました。
演題募集期間、4月16日(日)まで延長いたしました。
テーマ |
臨床寄生虫学の全盛期を迎える予感 Expecting the heyday of Clinical Parasitology |
大会長 |
狩野 繁之 国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所 熱帯医学・マラリア研究部 部長 |
会期 |
2017年6月24日(土) |
会場 |
東京都新宿区戸山1-21-1 |
国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所
熱帯医学・マラリア研究部内
第28回日本臨床寄生虫学会大会事務局
〒162-8655東京都新宿区戸山1-21-1
Tel: 03-3202-7287
株式会社プライムインターナショナル内
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-13-10-601
Tel:03-6277-0117 Fax:03-6277-0118
E-mail: 28clipara_secretariat@pco-prime.com
■ 6月23日(金)
17:00-18:00 |
理事会 国立国際医療研究センター 研究所 地下1F 大会議室AB |
18:30-20:30 |
交流会 国立国際医療研究センター 研修棟 B1Fカフェ |
■ 6月24日(土)
第28回日本臨床寄生虫学会大会
国立国際医療研究センター研修棟 5F 大会議室
8:00- |
受付 |
8:55-9:00 |
開会の辞 |
9:00-9:25 |
一般演題1 症例発生動向調査等 |
9:25-10:00 | 一般演題2 アニサキス症 |
10:00-10:40 | 一般演題3 線虫症 |
10:40-11:00 |
休憩 |
11:00-11:20 |
大会長講演 マラリア診断法のイノベーション |
11:20-11:50 |
特別講演 LAMP法の有用性 |
12:00-13:00 |
ランチョンセミナー マラリア/フローサイトメトリー法の有用性 |
13:00-13:10 |
一般演題4 フローサイトメトリー法の臨床応用 |
13:15-13:45 |
評議員会・総会・日本臨床寄生虫学会賞授賞式 |
13:45-14:20 | 一般演題5 マラリア |
14:20-15:00 | 一般演題6 トキソプラズマ症 |
15:00-15:10 | 休憩 |
15:10-15:50 | 一般演題7 アメーバ症/原虫症 |
15:50-16:30 |
一般演題8 条虫症 |
16:30-16:35 |
閉会の辞(大会長) |
第260回ICD講習会
国立国際医療研究センター研修棟 5F 大会議室
16:40- |
受付 *事前申込者優先 |
17:00-18:30 | 講習会 |
事前登録 2017年6月2日(金)24時まで
当日登録 2017年6月23日(金)、24日(土)
区分 |
事前登録 |
当日登録 | 懇親会 |
会員、非会員 |
5,000円 |
6,000円 | 2,000円 |
大学院生 |
2,000円 |
||
学部学生 | 無料 |
※ 上記は、税込み金額です。
※ 大学院生、学部学生は、当日受付にて学生証をご提示ください。
※ クレジットカードはご使用になれません。
下記、“参加登録”ボタンよりお申込みください。完了後、事務局より登録確認メールが届きます。
事前参加費は、6月9日(金)までに、メールに記載の指定銀行口座にお振込みください。期日までにお振込みのない場合、当日登録料金となりますので、ご注意ください。
三井住友銀行 渋谷支店 普通口座 8803214
株式会社プライムインターナショナル会議事務局
(カブシキガイシャ プライムインターナショナル カイギジムキョク)
第28回日本臨床寄生虫学会においては、企業、関連団体の皆様に以下についてのご協賛を広くお願いしております。
詳細につきましては、以下のボタンより各要項をダウンロードの上、ご確認ください。
なお、ご不明点等は、下記運営事務局までお問合せください。皆様からのお申込みを心よりお待ちしております。