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基調講演
「新型コロナ・パンデミックからの教訓:いかに未来に活かすか?」

國井 修
Head, Strategy, Investment and Impact Division (SIID)
The Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria


新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界に様々な影響を与え、多くの教訓を与えた。グローバルファンドは2002年の創設以来、世界三大感染症(エイズ、結核、マラリア)の終息を目指してきたが、コロナ収束に向けた画期的な国際協力 The Access to COVID-19 Tools-Accelerator(ACT-A)でも中心的役割を行ってきた。世界はここで学んだ教訓を将来のパンデミック、また現存する感染症に対する対策にどのように活かすべきか。演者の経験とエビデンスに基づいて述べたい。

<略歴>1988年自治医科大学卒。公衆衛生学修士、医学博士。病院や僻地診療所に勤務しながら、緊急医療NGOであるAMDAの副代表として途上国支援を行う。国立国際医療センター、東京大学国際地域保健学(講師)、外務省調査計画課(課長補佐)を経て、2004-2006年まで長崎大学熱帯医学研究所教授。その後、UNICEF(国連児童基金)のニューヨーク本部(保健戦略上級アドバイザー)、ミャンマー事務所(保健・栄養チーフ)、ソマリア事務所(保健・栄養・水衛生支援事業部長)を歴任した。 2013年より世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)戦略・投資・効果局長として、戦略情報部、技術支援・連携促進部、保健財政部など5つの部を統括。

「人間力大賞」外務大臣賞、グランプリ受賞、第54回吉川英治文化賞、第7回ゼロマラリア賞などを受賞。著書に『国家救援医―私は破綻国家の医師になった』(角川書店)、『世界最強組織のつくり方―感染症と闘うグローバルファンドの挑戦』(ちくま新書)、『人類vs感染症 新型コロナウイルス 世界はどう闘っているのか』(CCCメディアハウス)など。長崎大学、東京医科歯科大学、千葉大学などで客員教授を務める。