ご挨拶

この度、第3回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会を2019年11月15日(金)から11月17日(日)の3日間、静岡市にございます静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」におきまして開催させていただくことになりました。私が医師になってからずっと身を捧げてきたリハビリテーション医学、歴史あるその日本リハビリテーション医学会学術集会のお世話をさせていただきますことを誠に光栄に存じております。

学術大会のテーマは「One for All, All for One」と致しました。リハビリテーション医学は関連職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士など)とともに歩んでこそ前進があり、個々の患者さんの目的や目標に合わせて我々が力を合わせて進んでいくということを医師になる前から学び、そして経験してきました。そのような私は、彼らに教えられ、齢を重ねるにつれ教えるようになりましたが、立ち位置はいつも同じです。専門職としてお互い刺激し合うことで発展があり,そうしなければ未来はないと考えます。一緒に歩みつつも、ときには議論し、ともに学んでいくことが重要です。リハビリテーション医学が現在に至るまでに日本の医学・医療にどれほど大きな貢献を果たして来たのかを学び、ぜひとも“みんなで作るみらい”についてご討論いただきたいと考えております。議論無くして前進無し。診断から評価、治療に至る広い分野で、みんなで力を合わせながら、刺激し合いながら、リハビリテーション医学がいかに貢献しているかを考え、「輝く“リハビリテーション医学”」の絵をキャンバスに描きたく思います。

それを見据え、教育を重要視し、リハビリテーション医学を基本から学び次の日の診療にすぐに役立てられるようなしっかりとした知識や技術を学ぶ機会として教育講演やハンズオンなどを多く設けております。一方、臨床応用に至る様々な分野での研究の発展についても最前線の成果を広く発信していただけるような企画も設けております。 

近年、様々な領域での診断および治療機器の開発や疾患に対する新たな発見にリハビリテーション医学の研究はその重要性を増しています。そして、新たな知見の探索、啓蒙に寄与すること、リハビリテーション医学がさらに発展するために、討論の場である学術集会において皆様の成果をご発表いただけますようお願い申し上げます。発表および討論こそ、研究ばかりでなく診療をも発展させることに繋がるものと考えます。

開催の地とさせていただいた静岡は、東海大学の発祥の地であります。近年、世界文化遺産に登録され人気上昇の一途を辿る日本の名峰・富士山とそれを望む景勝地・三保の松原など見所が満載です。眼前にひろがるその光景は一生忘れられないものとなるでしょう。目にも鮮やかな“静岡”、そして楽しく学んだ後は、豊かな海の幸を堪能できる夜も楽しい“静岡”に是非ともお越しください。

多数の領域の先生方、そして多職種の方々にご参加頂き,活気溢れる学術集会となりますことをこころより願っております。

第3回日本リハビリテーション医学会秋季学術大会

会 長:正門 由久(東海大学医学部リハビリテーション科)

幹 事:児玉 三彦(東海大学医学部リハビリテーション科)

幹 事:笠原  隆(東海大学医学部リハビリテーション科)