米ウーバーの中国事業買収を発表した利用者数3億人の中国配車サービス最大手、滴滴出行(ディディチューシン)や1日の再生回数が9億回を突破した中国動画視聴サイト、愛奇芸(iQiyi)など、今、中国でもっとも勢いのある企業の経営者が来日し、日本の経営者と共通の経営課題について白熱討論を展開します。

中国経済が転機を迎えるなか、日本が得意とするアニメ、漫画、ゲームなどのコンテンツやあるいはIoT、AI(人工知能)、ロボット技術などのイノベーションを活用した新たな日中ビジネスの可能性を探ります。

日中間のビジネスセミナーでは異例の、原稿なしで自由な討論をおこなうラウンドテーブル方式による活発な議論にご期待ください。

開催概要

名称:

第7回日中経営者ラウンドテーブル

創意と創新~ネットワーク時代の日中ビジネスの新潮流

日時: 2016年10月18日(火) 午後1時半から5時半まで
場所: 日経カンファレンスルーム(千代田区大手町1-3-7 日経ビル6階)
主催: 長江商学院(CKGSB)
メディアパートナー: 日本経済新聞社 グローバル事業局

この会議に100名様をご招待いたします。

プログラム

*日中同時通訳付

13:00-13:30 開場
13:30 開会
13:30-13:35 開会挨拶 周立(しゅう・りつ) 長江商学院次席学院長
13:35-13:55 基調講演 項兵(こう・へい) 長江商学院学院長
13:55-15:25

セッション1

日中コンテンツ産業--機会と挑戦

15:25-15:55 ネットワーキングブレイク
15:55-17:25

セッション2

ネットワーク化がもたらした新テクノロジーの衝撃

17:25-17:30 閉幕総括 周立 長江商学院次席学院長

講師

セッション1(順不同、敬称略)

  • 髙橋 雄一 株式会社テレビ東京ホールディングス 代表取締役社長
  • 任  宜(にん・ぎ) 株式会社ディー・エヌ・エー 執行役員 Greater China リージョン事業本部長
  • 吉崎 圭一 株式会社電通 コンテンツビジネス・デザイン・センター センター長

セッション2(順不同、敬称略)

  • 山名 昌衛 コニカミノルタ株式会社 代表執行役社長
  • 遠藤 信博 日本電気株式会社 代表取締役会長
  • 小川 昌寛  株式会社 安川電機 執行役員 ロボット事業部長

講演・総括

モデレーター

テーマ
創意と創新~ネットワーク時代の日中ビジネスの新潮流

日中間のビジネスのかたちが大きく変わろうとしている。中国経済のサービス化、ソフト化の流れは中国独自のコンテンツ配信企業の勃興を促す一方、日本企業にとってもエンターテインメント分野での商機拡大につながっており、両者の協業の可能性が広がっている。一方でIoTやAIといったエレクトロニクスや情報技術の革新と中国の新たな市場ニーズを組み合わせた従来にないビジネスモデルが生まれてきた。日中企業のクリエイティビティー(創意)を結集し、どうイノベーション(創新)につなげるのか。そのための条件と可能性を探る。

セッション1:日中コンテンツ産業--機会と挑戦

中国ではインターネット、特にモバイルネットの急速な普及に伴ってゲームや動画コンテンツの配信分野で巨大な国内企業が市場を席巻している。一方、これまで製造業、あるいは大規模小売業が中心だった日本企業の中国ビジネスがここへ来て大きく変わりつつある。インターネットで海外のサブカルチャーにも容易に触れられるようになった今、日本のエンターテインメント、コンテンツへのニーズはますます大きくなっている。ただ海賊版対策がまだ十分ではなく、ソフト課金も浸透していない中国で、コンテンツビジネスを独力で展開するのは難しく、中国の大手企業とどう組むかが成否のカギともいえる。両者の強みをいかに組み合わせて、ソフト面での創造力をビジネスのイノベーションにつなげられるかどうかが今問われている。

セッション2:ネットワーク化がもたらした新テクノロジーの衝撃

イノベーションの波がビジネスのかたちを変えようとしているのは何もコンテンツなどソフト分野だけの話ではない。早くから中国に進出してきた日本の伝統的なものづくりのかたちも技術革新によって大きく変わろうとしている。AIなどの出現で伝統的なビジネスモデルや社会生活が劇的に変化しつつある。

IoT、インダストリー4.0といった技術革新は中国の産業の生産性を大きく改善し、日本側が設備、技術を持ち込み中国側が安価な土地やインフラ、労働力を提供するという従来の日中分業の構図を大きく変え、新たな相互補完のかたちを生む可能性を秘めている。このセッションでは最新のテクノロジーを活用して伝統的な産業分野にどのようにイノベーションをもたらすか、そしてインターネット技術がさらに進化する時代のビジネスチャンスだけでなく克服すべき課題についても議論する。

2014年東京開催日中経営者ラウンドテーブル会場風景

日中CEOラウンドテーブルとは

長江商学院が日本と中国で相互に開催する円卓会議です。日中の経営者および学識経験者が、その時々のテーマについて討論します。今年で7回目。2014年に続き、日本経済新聞社が運営に協力します。

会議は、日中双方で各7名の講師が討論に参加します。ラウンドテーブルという名前のとおり、決まったスピーチはなく、テーマに関する自由なディスカッションを重ねていき、最後にセッションのモデレーターが総括を行うかたちで進行します。

主催者紹介:長江商学院

中国で最も著名な民間ビジネススクール。2002年、香港財閥・長江実業グループの創業者、李嘉誠氏の意により北京に創立されたエグゼクティブ向けのビジネススクール。ハーバードなど欧米名門校から招聘したトップレベルの教授陣による実践的なプログラムに定評があります。EMBAコースからはアリババのジャック・マー会長をはじめ、中国の著名な企業の経営者や政府機関の幹部を多数輩出しており、その人脈は中国のビジネス界への影響力が非常に大きいとされています。

http://jp.ckgsb.edu.cn/

ご参照