講師紹介

セッション1

髙橋 雄一 (たかはし・ゆういち)株式会社テレビ東京ホールディングス 代表取締役社長

1975年 早稲田大学卒、日本経済新聞社入社、2000年 米州総局長、2006年 東京本社編集局長、2007年 取締役東京本社編集局長、2008年 日本経済新聞デジタルメディア 常務取締役、2009年 日本経済新聞デジタルメディア 代表取締役社長、2010年 日本経済新聞デジタルメディア 代表取締役社長、日本経済新聞社 取締役デジタルグループ副代表、2011年1月 日本経済新聞デジタルメディア 代表取締役社長、日本経済新聞社 常務取締役クロスメディア営業/文化事業担当、2011年3月 日本経済新聞社 常務取締役 クロスメディア営業/文化事業担当、2012年 日本経済新聞出版社 代表取締役副社長、2013年 テレビ東京 代表取締役社長(現任)、テレビ東京ホールディングス取締役副社長、2015年 テレビ東京ホールディングス代表取締役社長(現任)

任 宜 (にん・ぎ)株式会社ディー・エヌ・エー 執行役員, DeNA China CEO

2007年東京大学工学部卒業。2009年東京大学工学系研究科修士課程修了。卒業後、日本の戦略コンサルティングファームで唯一東京証券取引場一部上場するDream Incubatorにて、Fortune 500企業の新規事業戦略、海外進出戦略、及び経済産業省のインフラ輸出戦略の立案に携わる。その後2011年、DeNAに移り、DeNA ChinaのVPとしてmobage事業の立ち上げに参画した。これまで一貫して会社や事業全体の戦略立案に携わると同時に、人事、戦略提携、ゲーム開発、ジョイントベンチャー設立なども担当。DeNA本社においてはアジア域内の各国・地域の業務展開も管轄している。2014年2月より、DeNA ChinaのCEOに就任。2015年4月より、DeNA本社執行役員を兼務。

吉崎 圭一 (よしざき・けいいち)株式会社電通 コンテンツビジネス・デザイン・センター センター長

1985年電通入社。今秋新設されたコンテンツビジネス・デザイン・センター長としてコンテンツホルダーとのパートナーシップを軸にしたビジネス創造に取り組んでいる。Netflixオリジナルドラマ「火花」、日経「星新一賞」、ASAYAN(TX系)「男子ボーカリストオーディション」などを手掛ける。

楊 暁軒 (よう・しょうけん) 愛奇芸(iQIYI)副総裁

愛奇芸(iQiyi)は中国動画配信サイト業界におけるリーダー企業である。現在Eコマース、ゲーム、映画券販売などを含む人とサービスとをつなげる映像ビジネスシステムを構築し、動画配信サイトビジネスモデルの多元的な発展の道を切り開いた。楊暁軒氏は中国人民大学報道学部で、法学士を取得。中国社会科学院大学院ビジネス経済学修士を取得した後、長江商学院EMBAを卒業。北京テレビ経済ビジネス関連番組制作センター副主任、北京テレビアニメ番組制作センター副主任を歴任。2013年の国家ラジオテレビ総局による『子供向けの優秀作および国産アニメ発展向け資金プロジェクト』アニメ創作優秀人材賞を受賞。2014年8月に愛奇芸(iQiyi)に入社し、アニメ創作投資事業部を担当。質の高いアニメ『霊域』や『神様の兜』、『龍心戦紀』などの作品を次々と作り上げた

胡 明(こ・めい)華誼兄弟(フアイ・ブラザーズ)メディア 副総裁

中国人民大学卒業後、対外経済貿易大学に進学し、管理学修士を取得。2011年に、長江商学院に入学。キヤノン、モトローラをはじめとするフォーチュン・グローバル上位500社での勤務経験を持っている。2005年に、華誼兄弟(フアイ・ブラザーズ)メディアに入社。中国文化娯楽業界における最初の工業化管理システムを構築。CFO、董事、インターネット娯楽事業グループCEO、北京華誼兄弟創星娯楽科技ホールディング有限会社の董事長兼CEOを歴任。2009年に、華誼兄弟の上場を主導し、中国国内における資本市場に上場する最初の映像製作会社となった。また、掌趣科技や銀漢科技などの優れたプロジェクトに次々と投資あるいは買収を行い、華誼兄弟の市場価値を300億元(約4594億円)以上に押し上げた。会社収益を59倍も伸ばし、そのうち、投資収益の寄与度は三分の一超である。2014年に、華誼インターネットエンターテインメント部門を成立し、華誼創星の董事長とCEOを兼任中に、華誼創星を中小企業株式譲渡システム(NEEQ)のイノベーションレイヤーに上場させた。2015年に、胡氏は孚惠資本を設立し、資本の力でメディア産業の革新と統合を推し進めてきた。

陳 杭(ちん・ごう)中国文化産業投資基金会 総裁

中国文化産業投資基金会総裁。2011年から中国文化産業基金会の運営を担当。開心麻花や羅輯思維、百事通、山東出版、シルクロードデジタル、華視影視、中国教育出版、マンゴーテレビ、時代映画館など、30社以上の優秀な文化産業企業および3件の文化プロジェクトへの投資を行っている。累計投資金額は40億元以上である。陳氏は中欧国際工商学院のMBAと対外経済貿易大学経済学学士を取得。また、十二年以上の文化産業企業に関する上場と資本運営に関する豊かな経験を持っている。中銀国際投資銀行部のマネージングディレクター在任中に、鳳凰テレビの上場、中国出版社と中国教育出版社の体制整備を手がけた。

梁軍(りょう・ぐん)広東新年文化集団 董事局主席

1966年に、梁軍氏は広東新年文化集団を創設。文化メディア業界で二十年以上も歩んできたゆえに、業界の先行きに対し、先見性と独特の知見を持っている。また、マルチメディアの統合運営とイノベーティブな発展に長け、広東語圏文化の発展と普及に努めてきた。グループが投資運営しているプロジェクトにはテレビやラジオ、紙媒体、インターネット、文化観光地開発などがある。新年グループは広東テレビ珠江チャンネルの独占総代理店を務め、長年全国地上波放送視聴率一位と広告総収益一位の成果を上げてきた。また、広東ラジオテレビのFM107.7文化スポーツラジオをも独占運営し、インターネットを取り入れた思考法によってラジオの独特な新時代を築こうとしている。梁氏の指導の下で、広東新年文化集団は急速に業界におけるリーダー企業となった。

セッション2

山名 昌衛 (やまな・しょうえい)コニカミノルタ株式会社 代表執行役社長

1977年ミノルタカメラ株式会社(のちのミノルタ株式会社)入社。英国駐在等での海外販売、全社経営企画に携わった後、買収した米国プリンター会社CEO就任。帰任後はミノルタの執行役員として経営企画部長と情報機器事業統括本部副本部長を兼任し、コニカとミノルタの経営統合を推進。統合以降は分社体制下で、持株会社常務執行役として経営戦略担当、取締役兼務常務執行役として情報機器事業会社社長を務め、2013年4月に取締役兼務専務執行役(情報機器管掌)に就任、2014年4月より代表執行役社長に就任し現在に至る。

遠藤 信博 (えんどう・のぶひろ)日本電気株式会社 代表取締役会長

1981年 東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了、日本電気株式会社入社、1995年 マイクロ波衛星通信事業部 第三開発部担当部長、1997年 NEC Technologies(UK) Ltd.出向、2000年 モバイルワイヤレス事業本部 モバイルワイヤレス基盤開発本部 第三開発部長、2003年 モバイルネットワーク事業本部 モバイルワイヤレス事業部長、2005年 モバイルネットワーク事業本部 副事業本部長、2006年 執行役員 モバイルネットワーク事業本部長、2009年4月 執行役員常務、同年6月 取締役執行役員常務、2010年4月 代表取締役執行役員社長、2016年4月 代表取締役会長。

小川 昌寛 (おがわ・まさひろ)株式会社安川電機 執行役員ロボット事業部長

1987年 九州芸術工科大学芸術工学部卒、株式会社安川電機製作所[現株式会社安川電機]入社
2004年 ロボティクスオートメーション事業部事業企画部長、2006年 ロボット事業部ロボット工場開発部長、2007年 ロボット事業部新規ロボット事業推進部長、2009年 ロボット事業部新規ロボット事業統括部長、2010年3月 ロボット事業部ロボット技術部長、同年12月 米国安川(株)(Chairman and CEO)米州統括、2012年 米国安川(株)(Chairman and CEO)、執行役員米州統括、2016年 執行役員ロボット事業部長

呉 叡(ご・えい) 滴滴出行(ディディチューシン)共同創設者兼副総裁

滴滴出行(ディディチューシン)は世界で最も大きな多元的なワンストップ外出プラットフォームである。中国の約400以上の都市で、約3億人にタクシー、ハイヤー、個人所有車、相乗り便、代行運転、テスト運転、貸し切りバス、バス運行案内情報など、あらゆる外出関連サービスを提供する。2015年に、滴滴出行は14.3億件のオーダー数を達成し。外部データによると、中国における87%以上の専用車市場シェアと99%以上のタクシーネット予約市場シェアを占めている。共同創設者の一人として、呉睿氏は滴滴出行の多くの中核事業の立ち上げ及び業務担当を務めた。タクシー業務を担当する間に、有名なタクシー補助金大戦争を仕掛け、市場における滴滴出行の地位を一気に押し上げた。2014年に、企業レベルの事業部を創設し、社用車業務とビジネス化実現業務を始めた。現在、この二つの業務は成長してそれぞれ別の事業部として独立した。2015年末、リスク管理部を立ち上げ、自らリーダーを務め、主は内部管理体制とリスク管理システムの構築に取り組んでいる。

王平(おう・へい)優酷土豆(Youku Tudou)高級副総裁

優酷土豆(Youku Tudou)(2015年8月6日に合一グループに改名)は中国オンライン動画配信サイトにおけるリーダー企業であり、映像を主要業務とし、中国動画配信サイトランキング一位のYouku と二位のTudouを傘下に収めている。向こう三年間、ネットコンテンツ事業に百億元相当の現金とリソースを投入する予定である。優酷土豆(Youku Tudou)高級副総裁はYouku Tudouに参画する前に、湖南テレビ副局長を務めていた。総監督として、『スーパーガールズ』、『チャンピオンは私だ』や『奇跡を踊れ』など、知名度の高いテレビ番組を次々と手がけ、巨大な経済効果と社会的影響をもたらした。その後、トラベルチャンネルの局長に就任。エコをコンセプトとしてトラベルチャンネルに新しい息吹をもたらした。

王 彬澧(おう・ひんれい)羅輯思維(Luojisiwei) 副総裁

羅輯思維はYoukuの知識普及トークショーから始まって、現在、WeChatアカウントでのフォロワー数は560万人、有料会員は数万人に及び、すでにモバイルインターネット分野におけるハイエンドコミュニティとなっている。羅輯思維副総裁の王彬沣氏はかつて中国ソフトパワー研究センターのファウンダーの一人であり、十年も管理コンサルタント業に従事してきた。
大中規模消費財関連企業の董事、副総裁、董事会秘書、マーケティング会社総経理を歴任。また、『スーパー中間層ビジネススクール――7ステッププランニング』、『スーパー中間層ビジネススクール――実行することが肝要』と『新世代ディーラーに関するマネージメントアップグレードと戦略業務指導』の著者でもある。

朱 輝龍(しゅ・きりゅう) CDH Investments 上級パートナー

CDH Investmentsは2002年に設立され、資金規模は1000億元(約1.5兆円)を超えている。現在、CDH Investmentsは小売及び消費品、工業製造業、金融機関、ハイテクサービス業、医療/健康、不動産など業界の120社以上に対して投資をしており、そのうちの四十社を国内外で上場させ、各業界におけるリーダー企業を育て上げた。
CDH Investmentsに入社する前に、朱輝龍氏はYouku・Tudouの上級副総裁を務め、合一影業のCEOを兼任。2006年にYoukuに入社。コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の構築や市場、戦略的連携、Eコマース、SNSエンターテイメント・会員・支払いと政府関連作業、映画関連部門などの業務を担当。2010年に中国都度課金型動画配信(TVOD)の基準とパターンを構築。2014年に合一影業を創立し、CEOを兼任中に、『モンスターハント』や『タイガーマウンテン 雪原の死闘』、『中華街探偵』、独自に製作した『まったく思いつかなかった』など、30本近くの映画製作に投資し、約100億元(1529億円)の興行収入を得た。

基調講演

項 兵(こう・へい) 長江商学院 中国ビジネスとグローバル化教授兼ファウンダー学院長

項兵博士は学院設立当初より学院長を務め、専門は中国ビジネスとグローバリゼーション。現職以前は、北京大学光華管理学院会計学教授を務め、EMBAプログラムの開発に携わっていた。上海の中欧国際工商学院(CEIBS)の初代教授陣の一員であり、香港科技大学の教授としても教鞭をとった。カナダのアルバータ大学で経営学博士号、中国の西安交通大学で工学学士号を取得。
項博士は「中国企業によるイノベーションとグローバリゼーション」、「中国の変革がもたらすグローバルなインパクト」などの分野における学術的権威で、最新の著書やケーススタディは中国の経営層に多大なる影響を与えている。教育分野においても、グローバル化を見据えたプログラムをいち早く導入し、中国の経営幹部向け研修のクオリティーを飛躍的に高め、中国におけるEMBAプログラムの普及と成長を後押しした。これらの先進的な教育プログラムを通じ、中国の経済発展にも少なからぬ貢献をしている。項博士がこれまでコンサルティングや研修を手掛けた企業には、中国銀行、中国移動、ファーウェイ、TCL、美的、IBM(China)、GE(China)、Siemens(China)、Goldman Sachs(Asia)などが含まれる。

総括

周 立(しゅう・りつ) 長江商学院次席学院長

国際プロジェクト及び海外運営、研究センターとケーススタディセンター責任者。
中英二カ国語雑誌「長江」の編集長兼任。カナダ・香港・中国で多文化企業を20年以上管理。若くして中国人民大学教師を務め、優秀講師賞獲得。人民大学とカナダマギル大学で管理博士課程修了。

モデレーター

関口 和一 (せきぐち・わいち)日本経済新聞社 編集委員

1982年一橋大学法学部卒、日本経済新聞社入社。88-89年フルブライト研究員として米ハーバード大学留学。90-94年ワシントン特派員。96年より産業部編集委員。2000年から15年間、論説委員として情報通信分野などの社説を執筆。2006年より法政大学大学院客員教授、08年より国際大学グローコム客員教授、15年より東京大学大学院客員教授。09-12年NHK国際放送『Nikkei Japan Report』コメンテーター。早稲田大学、明治大学の非常勤講師なども兼務する。著書に『パソコン革命の旗手たち』(日本経済新聞社)など。

李 洋(り・よう) 長江商学院 マーケティング学助教授

MBA、EE(Executive Education)などのコースを受け持つ傍ら、テンセント、百度など中国を代表する企業グループ向けにマーケティングコンサルティングを行っている。国連開発グループ(ニューヨーク)の研究顧問、コロンビア大学MBAコース担任といった豊富な経験を持つ。主な研究分野は、ビッグデータモデル、ベイズ統計、ブランド選択モデル、価格戦略、SNS分析など。マーケティングに関する論文はJournal of Marketing Research, Management Scienceなどの一流国際学術誌に掲載されており,Management Science,Operations Researchなどの一流学術季刊誌の論文選考委員もつとめている。北京大学電子工学科卒業後、コロンビア大学で生物医学修士号を取得し、同じくコロンビア大学ビジネス・スクールにて博士号を取得。アメリカに特許を一件保有する。

 

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